2011年07月04日

初期伊万里という焼き物

このサイトで現代美術、古美術など様々な

美術品を詳細させてもらってますが、

考えてみると、まだ 「 初期伊万里 」 を

紹介していませんでした。

shoki1.jpg

初期伊万里山水帆掛け舟文皿
 ( 江戸初期 1620年〜1640年代 )
直径約20.3cm 高台(底)径約7.5cm 


* 早速のご成約、ありがとうございました。


記事の続きは右下の 続きを読む をクリックしてください。
story by アートギャラリー甲比丹 無料鑑定 出張鑑定 骨董 古美術 株式会社キーアクト
あくまでも一般論的で簡単に表現すると

「 初期伊万里 」 というのは、江戸時代の

はじめ、今から約400年ほど前に有田地方で

日本で始めて焼かれた 「 磁器 」 のことです。


学説によると豊臣秀吉の朝鮮出兵時に朝鮮半島

から多くの陶工を連れ帰り、その中の一人に

李参平なる人物がおり有田の泉山で磁器焼成に

適した白磁鉱を発見、その指導の下で白磁を

焼いたのが始まりと言われています。

shoki1.jpg

otoiawase.gif

李参平は有田町龍泉寺の過去帳などにもその記録があり

実在の人物でなのですが、日本で最初に磁器を焼いたか

どうかまでは分かりません。 但し肥前地方の磁器焼成

とその後の有田地方の発展には大きく寄与したのは

間違いのない事実であり、有田町では李参平を 「 陶祖 」

として崇めているのです。

shoki2.jpg

その特徴としては、素焼きをせずに釉薬を掛ける、

いわゆる生掛け状態で焼成をするため、その釉肌は

柔らかで、しばしば400年前の陶工の指跡が残って

います。 お皿については高台と呼ばれる部分が

小さく、本体直径の約三分の一程度であることから

「 三分の一高台 」 と呼ばれたりします。

shoki4.jpg

この作品は山水風景に月が照り帆掛け舟が浮かぶ

悠然とした構図で、古 ( いにしえ ) の陶工達が

どんな思いで描いていたんだろう、と、思いを

馳せつつ鑑賞すると400年前に気持ちだけ

タイムスリップしそうです。


高台は砂付き、傷の部分をガラス粉を継ぐ古い

直しがありますが、これもまた四百年の歴史の

景色として楽しみたいものです。


* 7/17 早速のご成約、ありがとうございました。

story by アートギャラリー甲比丹 無料鑑定 出張鑑定 骨董 古美術 株式会社キーアクト


posted by キャプテン at 18:40 | Comment(0) | 商品紹介
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス(ブログには公開されません):

ホームページURL:

コメント:

認証(表示されている文字列を入力してください):
r2uk