あくまでも一般論的で簡単に表現すると
「 初期伊万里 」 というのは、江戸時代の
はじめ、今から約400年ほど前に有田地方で
日本で始めて焼かれた 「 磁器 」 のことです。
学説によると豊臣秀吉の朝鮮出兵時に朝鮮半島
から多くの陶工を連れ帰り、その中の一人に
李参平なる人物がおり有田の泉山で磁器焼成に
適した白磁鉱を発見、その指導の下で白磁を
焼いたのが始まりと言われています。
李参平は有田町龍泉寺の過去帳などにもその記録があり
実在の人物でなのですが、日本で最初に磁器を焼いたか
どうかまでは分かりません。 但し肥前地方の磁器焼成
とその後の有田地方の発展には大きく寄与したのは
間違いのない事実であり、有田町では李参平を 「 陶祖 」
として崇めているのです。
その特徴としては、素焼きをせずに釉薬を掛ける、
いわゆる生掛け状態で焼成をするため、その釉肌は
柔らかで、しばしば400年前の陶工の指跡が残って
います。 お皿については高台と呼ばれる部分が
小さく、本体直径の約三分の一程度であることから
「 三分の一高台 」 と呼ばれたりします。
この作品は山水風景に月が照り帆掛け舟が浮かぶ
悠然とした構図で、古 ( いにしえ ) の陶工達が
どんな思いで描いていたんだろう、と、思いを
馳せつつ鑑賞すると400年前に気持ちだけ
タイムスリップしそうです。
高台は砂付き、傷の部分をガラス粉を継ぐ古い
直しがありますが、これもまた四百年の歴史の
景色として楽しみたいものです。
* 7/17 早速のご成約、ありがとうございました。
story by アートギャラリー甲比丹 無料鑑定 出張鑑定 骨董 古美術 株式会社キーアクト
「 初期伊万里 」 というのは、江戸時代の
はじめ、今から約400年ほど前に有田地方で
日本で始めて焼かれた 「 磁器 」 のことです。
学説によると豊臣秀吉の朝鮮出兵時に朝鮮半島
から多くの陶工を連れ帰り、その中の一人に
李参平なる人物がおり有田の泉山で磁器焼成に
適した白磁鉱を発見、その指導の下で白磁を
焼いたのが始まりと言われています。
李参平は有田町龍泉寺の過去帳などにもその記録があり
実在の人物でなのですが、日本で最初に磁器を焼いたか
どうかまでは分かりません。 但し肥前地方の磁器焼成
とその後の有田地方の発展には大きく寄与したのは
間違いのない事実であり、有田町では李参平を 「 陶祖 」
として崇めているのです。
その特徴としては、素焼きをせずに釉薬を掛ける、
いわゆる生掛け状態で焼成をするため、その釉肌は
柔らかで、しばしば400年前の陶工の指跡が残って
います。 お皿については高台と呼ばれる部分が
小さく、本体直径の約三分の一程度であることから
「 三分の一高台 」 と呼ばれたりします。
この作品は山水風景に月が照り帆掛け舟が浮かぶ
悠然とした構図で、古 ( いにしえ ) の陶工達が
どんな思いで描いていたんだろう、と、思いを
馳せつつ鑑賞すると400年前に気持ちだけ
タイムスリップしそうです。
高台は砂付き、傷の部分をガラス粉を継ぐ古い
直しがありますが、これもまた四百年の歴史の
景色として楽しみたいものです。
* 7/17 早速のご成約、ありがとうございました。
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Season’s Greetings 2011 by keiko (12/25)