2012年01月08日

無料鑑定 亀山焼湯呑茶碗

他県の骨董商からの持込依頼で久しぶりに

長崎、亀山焼の鑑定依頼です。

亀山焼とは当地長崎の江戸時代の幻の焼き物、

染付作品が中心の文人好みの焼き物で

伊万里焼とは違い残存数が少ないため、

市場で見かけることはあまり無い。

( 過去の亀山焼関連ページ )


今回の鑑定依頼品はどうでしょうか?

12304L4a.jpg

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呉須、絵付、器形、どこから観ても、

「 何の問題も無い江戸後期の亀山焼、

丁寧に山水楼閣帆掛け舟文の茶碗です。」

と、言いたいところですが、

実は一点だけ気になるところが、、、。

12304L4.jpg

染付山水楼閣帆掛舟文茶碗 長崎亀山焼 ( 江戸後期 )
口径8.3cm x 高さ7cm


12304L4b.jpg

早速お嫁入りが決まりました。 ありがとうございました。

もうお気付きかと思いますが、そう、裏銘なのです。

亀山焼には特徴的な裏銘があり、通常は亀山製とか、

方形銘で亀山製とかが一般的に確認されるもので、

この作品にある 「 壽 」 の銘は見かけないのです。

但し、亀山焼の裏銘にはかなりの種類があり、

細かい違いまで入れるとなんと30種類以上の

バリエーションを確認できます。 

その中には文献に乗っていない注文銘も

あるようなので一概に規定することはできない、

というのが現状だと思われます。


私、個人的には本作品は江戸後期の亀山焼に

間違いはない、と考えています。 但し、

実際に売買となると亀山裏銘が無い、と

いうだけでマイナスポイントになるのも事実、

特に厳格な業者間取引においてはそうなります。

12304L4c.jpg

でもこのお茶碗、絵付けも上がりもとっても

いいですよ。 いわゆる有亀 ( アリガメ ) と、

言われる下手の作品ではありません。 裏銘さえ

入っていれば上手として通用する優品です。

だから安く買って普段使いにするには最適です。


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posted by キャプテン at 22:53 | Comment(0) | 無料鑑定
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