- 続き -
このお皿のご依頼人が以前、南米に住んでいらっしゃった時、築100年
ぐらいの古いお屋敷を買われて住んでいたらしいのですが、そのお屋敷の
元の持ち主はドイツ系ユダヤ人、その屋敷の蔵に数枚の古い皿と共に残って
いたのが、このブルーオニオン柄のターキープレートだったのです。
日本に帰国される際に一緒に持って帰って来られたのですが、絵柄は有名な
マイセンのブルーオニオンだけど、裏印がちょっと違う、果たしてどこの
お皿なのかをハッキリとお知りになりたい、とのことで当ギャラリーに
鑑定依頼のご連絡頂いたわけです。

今回の依頼品

マイセンなら木の根元にマークがあるはずなのだが、、、、、

MEISSER?と読める文字と見慣れない十字架マーク
ブルーオニオン ( 青いタマネギ ) というのは、かの有名なドイツのマイセン窯が
18世紀前半に考案した絵柄の通称なのですが、もともとは中国の青花磁器に描かれた
石榴、芍薬、竹などの吉祥文をマイセンがシノワズリー ( 東洋趣味 ) ブームに
乗って真似たのが始まりなのです。 では石榴なのになぜオニオン ( タマネギ ) ?
答えは簡単、18世紀当時のヨーロッパでは石榴は極めて珍しく、認知された果物では
なかったので、形がなんとなく似てることからオニオンとなったわけです。
このマイセンのブルーオニオンの絵柄は19世紀に入るとヨーロッパ中で
一気に人気が出て、いろんな窯が次々と真似るようになりました。
現在ではブルーオニオンの絵柄は50種類以上あると言われています。
あまりにも模倣品が増えたので、マイセンは1885年頃から竹の幹の部分に、
マイセンのトレードマークの交差する青い双剣のマークをいれて、
「 これがウチのブルーオニオンですんで、ヨロシクゥー 」 とハッキリ主張し、
他の類似品とは差別化を図る戦略をとっています。 下の画像をご参照ください。

マイセンのブルーオニオン ( 竹の根元にマーク有り )
さて、話を今回の依頼品に戻しますが、このお皿の裏にある十字架のような裏印は
マイセンのトレードマークのクロス・スウォード ( 交差する双剣 ) とは違うこと、
また、ブルーオニオンの絵柄の中に描かれているべきマークも無いこと、何より
マイセンはマークひとつに至るまで手描きで施されていますが、本作品の裏印は
スタンプ印であること、以上の事実より、本作品はやはり、マイセンのブルー
オニオンを模写したヨーロッパのどこかの窯で焼かれた別物である可能性が高いと
思われます。 見慣れないマークだったので、後学のためにと私が古いヨーロッパの
焼き物を調べる時に使う虎の巻も紐解きながら調べましたが、結局この十字架の
ようなマークとMEISSERの文字が符号する窯元は見つけることができませんでした。

マイセンではなかったとしても、ブルーオニオン柄が美しいターキープレート、
それこそ、クリスマスに七面鳥でも乗せてみんなでお祝いするには最適、とても
素敵なクリスマスディナーにしてくれそうな大皿の鑑定となりました。
ブルーオニオン柄は、一応、マイセンが本家本元ですが、マイセンもまた
中国あるいは日本の染付磁器からインスパイアされているわけですから、
やはりルーツは日本経由中国ということになるでしょうね。
ひとつの絵柄には東洋と西洋を結ぶいろんな物語が隠されているわけです。
今回もご依頼主の許可を得て当ブログで本ストーリーご紹介させていただきました。
story by アートギャラリー甲比丹 無料鑑定 出張鑑定 骨董 古美術
このお皿のご依頼人が以前、南米に住んでいらっしゃった時、築100年
ぐらいの古いお屋敷を買われて住んでいたらしいのですが、そのお屋敷の
元の持ち主はドイツ系ユダヤ人、その屋敷の蔵に数枚の古い皿と共に残って
いたのが、このブルーオニオン柄のターキープレートだったのです。
日本に帰国される際に一緒に持って帰って来られたのですが、絵柄は有名な
マイセンのブルーオニオンだけど、裏印がちょっと違う、果たしてどこの
お皿なのかをハッキリとお知りになりたい、とのことで当ギャラリーに
鑑定依頼のご連絡頂いたわけです。
今回の依頼品
マイセンなら木の根元にマークがあるはずなのだが、、、、、
MEISSER?と読める文字と見慣れない十字架マーク
ブルーオニオン ( 青いタマネギ ) というのは、かの有名なドイツのマイセン窯が
18世紀前半に考案した絵柄の通称なのですが、もともとは中国の青花磁器に描かれた
石榴、芍薬、竹などの吉祥文をマイセンがシノワズリー ( 東洋趣味 ) ブームに
乗って真似たのが始まりなのです。 では石榴なのになぜオニオン ( タマネギ ) ?
答えは簡単、18世紀当時のヨーロッパでは石榴は極めて珍しく、認知された果物では
なかったので、形がなんとなく似てることからオニオンとなったわけです。
このマイセンのブルーオニオンの絵柄は19世紀に入るとヨーロッパ中で
一気に人気が出て、いろんな窯が次々と真似るようになりました。
現在ではブルーオニオンの絵柄は50種類以上あると言われています。
あまりにも模倣品が増えたので、マイセンは1885年頃から竹の幹の部分に、
マイセンのトレードマークの交差する青い双剣のマークをいれて、
「 これがウチのブルーオニオンですんで、ヨロシクゥー 」 とハッキリ主張し、
他の類似品とは差別化を図る戦略をとっています。 下の画像をご参照ください。
マイセンのブルーオニオン ( 竹の根元にマーク有り )
さて、話を今回の依頼品に戻しますが、このお皿の裏にある十字架のような裏印は
マイセンのトレードマークのクロス・スウォード ( 交差する双剣 ) とは違うこと、
また、ブルーオニオンの絵柄の中に描かれているべきマークも無いこと、何より
マイセンはマークひとつに至るまで手描きで施されていますが、本作品の裏印は
スタンプ印であること、以上の事実より、本作品はやはり、マイセンのブルー
オニオンを模写したヨーロッパのどこかの窯で焼かれた別物である可能性が高いと
思われます。 見慣れないマークだったので、後学のためにと私が古いヨーロッパの
焼き物を調べる時に使う虎の巻も紐解きながら調べましたが、結局この十字架の
ようなマークとMEISSERの文字が符号する窯元は見つけることができませんでした。
マイセンではなかったとしても、ブルーオニオン柄が美しいターキープレート、
それこそ、クリスマスに七面鳥でも乗せてみんなでお祝いするには最適、とても
素敵なクリスマスディナーにしてくれそうな大皿の鑑定となりました。
ブルーオニオン柄は、一応、マイセンが本家本元ですが、マイセンもまた
中国あるいは日本の染付磁器からインスパイアされているわけですから、
やはりルーツは日本経由中国ということになるでしょうね。
ひとつの絵柄には東洋と西洋を結ぶいろんな物語が隠されているわけです。
今回もご依頼主の許可を得て当ブログで本ストーリーご紹介させていただきました。
story by アートギャラリー甲比丹 無料鑑定 出張鑑定 骨董 古美術




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